私は36歳で会社員を辞めました。
先に私の現状をお話しすると、結婚もしており、マイホームも購入しています。なので現在はローン返済真っ最中です。
大学卒業後、22歳で会社に就職し、結婚をしたときに引っ越すこともあり、そのまま勤め先に通うことが難しいこともあり、全く違う職種に転職しました。
そして、36歳の今、自分で事業を一から立ち上げて、自営業をしたり、こうやってブログを書いております。
先にお話しすると、自営業は会社で勤務をしながら副業としてスタートさせました。
このブログでは、
○30代で会社員を辞めるとどうなるのか?
○家庭をもちながら会社員を辞めることが出来るのか?
○会社員を辞めることのメリット・デメリット
について、実体験に基づいて感じてきたことを、そのまま包み隠さずお話ししていきたいと思います。
なぜ30代で会社員を辞めたのか?
このブログを読んでいる方は、会社に勤めながらきっと心のどこかで「会社員をいつか辞めたいな」「いつかは自分も独立したいな」「でも家庭もあるしそんなことできない」と思われているのではないでしょうか?
実は私が独立しようと決めたのが今から2年前ごろになります。ずっと前から独立したい!起業したい!会社員を辞めたい!と思っていたわけではありません。
ただ、10年以上会社員をしてきて、自分の中で違和感が出てきたのに気がついたのです。
「組織の中でチームを束ねるリーダーには向いていない。」
ふとそう思ったのです。ごめんなさい、ただの社会不適合者なんでしょうね。でも今までの人生を振り返っていくと、私は覚えた仕事は当たり障りなくこなして、頼まれた仕事はよっぽどのことがない限り断らないので、頼っていただけることもあり、年月が経てば役職のお話をいただいてきました。
でもその中でいつも、誰かの上に立ち、メンバーを引っ張っていく自分が想像できなかったのです。
家庭もあり、住宅ローンもあるのだから、そんな自分の気持ちは二の次にしてガシガシ出世していかないといけないのは分かっています。しかしそれが自分の中でできなかったのです。
でも生きていくためには稼がないといけません。そんな中で転職した先の会社にいた、私を非常によくみてくださった先輩が、途中で自分で事業を立ち上げていくのを目の当たりにしました。二人で食事に行った時に企業についてのお話も聞かせていただきました。
それは私にとって衝撃的な体験でした。
それまで会社員として定年まで働いて生きていくことしか頭の中にはありませんでした。でも先輩の話を聞いて、企業という道もあるのか、とその時はぼんやりと思っていました。
でも時が経つにつれ、【起業】という思いが段々と高まり、「自分も起業して、自分が納得いく形で働いてみよう!」と決心しました。
人には向き不向きがあります。そこについても考えてみました。私はどちらかというと縁の下の力持ちにいるときにパフォーマンスを発揮しますが、人をまとめるとなるとたちまちうまくいかなくなります。自分にとっては1人でも回せるコンパクトな事業が向いていると気がつきました。
自分は何が向いているのか?についても書いた記事があるので、合わせてこちらも読んでください。
転職、独立を経験した私も参考にした、もう迷わない「本当にやりたいことの見つけ方」
起業するために準備したこと
起業すると決めたのが2年前になります。そこからどのような流れになったのかをお話しします。
まづはどのようなサービスを始めればいいか?ここから始まりました。特に取り柄もコネがあるわけでもない私は、自分がライフワークとして長年取り組んできたトレーニングなら自分でも事業が出来るかも、そんな考えで地元にパーソナルジムを立ち上げることにしました。
ちなみにこの時は職場にはもちろん、妻には話していませんでした。話せば必ず辞めとけと言われるだけです。なので、まづは自分の中で準備を進めていくことにしました。オープンするためにはどれくらいのお金が必要なのか?場所はどこがいいのか?ライバル店はどれくらいあるのか?など、思いつく限りの必要なことについての準備を進めていました。
もちろん仕事もしていますので、空き時間、休日1人でいる時間、使える時間をフルに使って準備していきました。実際に県外でパーソナルジムを立ち上げた人のところに出向いてお話も聞きにいきました。
準備を進めながら、ざっくりとした事業計画を自分で組み立て、人に説明できる段階まで来た時に、会社の所属しているチームリーダー、マネージャーに話しました。もちろん反対されました。でも自分の思いや計画を伝えると、心配されながらも応援しているから絶対頑張れよ!と言ってくれました。
そして、妻にも伝えたのですが、もちろん反対されますし、猛烈に心配されました。当たり前ですね、ともに人生を過ごす大黒柱が会社員を辞めるというのですから。それはもうクレイジーに映っていたことでしょう。だからこそ、自分なりに考えたこれからの計画についても伝えて、渋々納得してくれました。
起業するにあたって一番の心配な点は妻に説明することでしたね、、、
なので、まづは【副業】としてスタートさせて、ある程度軌道に乗ることができたら独立することにしました。
みなさんも「会社員辞めてやるぞ!」と思われても、計画はしっかり経ててからにしましょう。無計画では当たり前ですが心も体ももちません。
まづは本当に会社員を辞めなければいけないのか?辞めてまで本当にしたいと思うこと、できることはあるのか?をよく考えてから、辞めるか辞めないかを考えましょう。
次は会社員を辞めた私が感じる、会社員を辞めることのメリット・デメリットについてお話ししましょう。
会社員を辞めることのメリット・デメリット
会社員を辞めることのメリット
時間の自由(使い方)
私が感じている最大のメリットは、自分自身で時間をコントロールできることです。スケジュール、いつ働くかは全て自分で決めることになります。
パーソナルジムなので営業日、営業時間は決めていますが、予約が入ったところで仕事をする形になります。空き時間もあるのでその時間を使って通っているジムでトレーニングしたり、本を読んだり、こうやってブログを書いたりしています。長期連休も自分で計画して決められるので、妻と旅行にいきましたし、ついこの間は韓国で開催されたボディコンテストに参戦して、その後も観光してから帰ってきました。ちなみにこの大会では優勝できたのですが、計画的に思いっきりトレーニングができて、しっかりと準備できたからこそ勝つことができたと思っています。
勤めていた時は土日関係なく休みはランダム、長期休暇もないため、妻と休日があまり会わず、旅行に行くことも難しかったです。妻と時間が会うようになったことが、私にとって一番のメリットでした。
収入アップ
お金については、自分の頑張り次第では、月の収入が今までの3倍以上になることもありました。自分が頑張ったら頑張った分だけダイレクトにリターンがきます。そして誰かのためになることなら、感謝してもらえる上にその対価として収入をいただけるんです。
人間関係
これについては個人差があるかもしれませんが、会社員を辞めて独立すると先輩後輩はいません。職場で悩まされていた人間関係におさらばなんです!
もちろんいい人もいますよ、ですが必ずと言っていいほど代償関係なく人間関係の問題は起きてきます。他人が集まれば当たり前のことです。人間関係に悩まされたり、時間を咲いているなら、その問題がなくなれば自分が本当にやるべきことに集中できるはずです。
職場で起きている人間関係のトラブルって、案外どうでもいい内容だったりするんです。そのために自分の貴重な時間、体力を消費してしまうのは非常にもったいないことだと思います。ちなみにどの業種でも退職理由のトップランクには人間関係が入っています。つまりその問題がなければ、それだけでハッピーなんです。
会社員を辞めることのデメリット
収入は不安定
これは現在も尽きることがない悩みの種です。
メリットでは頑張れば収入がアップすると書きましたが、お客さんがきてくれて初めて収入が生まれます。当たり前ですがお客さんがいなければ収入がありません。今までに月収がマイナス、つまり赤字になることも経験しました笑
お店やどんなサービスをするにしても、自分のサービスを知ってもらわないと何も始まりません。そのためには自分で広告を出したり、SNSを運用することになるのですが、お金もかかりますし時間も体力も必要になります。私もまだ独立1年目なので、収入が少なくなるとめちゃめちゃ精神的にきます。会社員では感じることのなかったプレッシャー、不安感が押し寄せてきてしょっちゅう胃が痛くなりますし、すごく気分が落ち込むことがありますからね。
タフな気持ちと、時には楽観的な考えができないとやっていけません。
定休日はあれど休みなし!
たまに勘違いする人もいるんですが、独立して、社長になって、自由に暮らしていきたい!そんな人がいます。
もちろん、メリットにも書いたように自分でスケジュール管理を行うので、時には自由に予定を立てることができます。しかし、業務外の仕事も非常に多くなり、休みの時でも仕事のことが常に頭にあります。私のパーソナルジムはまだマシな方ですが、飲食店を例に挙げると営業時間外に準備の時間が多く必要です。1日の労働時間にしたら明らかなブラック起業でしょう。それ以外にもお客さんを集めるための集客業務もしなければなりません。休んでいる暇はありません。
なので、自分で事業をするなら、本当に打ち込めるものでないと後々辛くなってくるでしょう。
事業が安定してくれば、集客なども安定し、営業時間外の仕事が減り、休日は休日でしっかりとリフレッシュすることができるでしょう。休日は休日として仕事のことは一切考えないようにしますという起業した方もいますが、私はまだまだその域には達していないので頑張ります。
年金・健康保険の負担が大幅に増える、年金支給額が減る
これがなかなか痛いところであり、会社員時代実はすごく会社にお世話になっていたんだということを改めて思い知らされます。会社員でしたら健康保険・厚生年金の50%を会社が負担してくれているんです。
会社員で給料をもらっていると、給料明細をもらってもじっくり見るのは支給額ではないでしょうか?だってそこが一番大事ですからね。支給額を見て少ないなあ、と思い、引かれている分を見ると「なんでこんなに毎月引かれなくちゃならないんだよ!」そう思われることでしょう。でも実は、会社が負担してくれなければとんでもない額が引かれ流ことになるんです。恐ろしい世の中です。
あと自営業の場合、加入する年金の種類が違うので、それに応じて支給される年金の金額が変わってくるんです。変わらないでほしいです、切実に。
そういった意味でも、会社員としての恩恵を受けながら、副業として何かを初めて行くのがいいかもしれませんね。もしくは、本業プラス自営業と言う形で働いていたら会社の恩恵を受けながら2つの収入源ができるので、一番最強かもしれませんね。
こなす業務は多い
実際の業務外のことももちろん自分でしなければいけません。計画、予定表の作成お客様の管理、受付、予約対応、経費清算、買い出し、雑務、などなど。
従業員を雇っていないのであれば、これらは全部自分ですることになります。幸い私はこれらの事務作業や月間のシフト作成などを前職でやっていたのと案外好きな作業なので苦にはなりませんが、業務をため混んでしまうとあとあととんでもないことになるでしょう。
会社員を辞めるにあたり大切なこと
会社員と自営業では仕事と言ってもやることも、かかってくるプレッシャーも大きく違ってきます。時にはずっと一人で作業することもあります。そんな時にトラブルが起きていたり、何か問題を抱えているとめっちゃ凹むこともあります。お客様からの予約、新規お申込みの連絡がこなければ、この先生きていけるのかと絶望して仕事の業務以外何も手につかなくな流こともあり、寝付けない日もありました。
それでも自分でやるしかないんです!なので、会社員を辞めて自分で生きていくなら一番必要になるのが、
強いメンタル・諦めない心!
だと私は感じています。
なので「もう会社に行くのはうんざり、いっその事会社員を辞めてやる!」ではなく、自分が本当にやりたいことは何かを考えて、それが会社で働きながらでもできるか?会社員を辞めて個として頑張っていくべきなのか?をよく考えてみましょう。そして会社員を辞める決心をしたのであれば、今の仕事をしっかりこなせるスキルを身につけながらも、自分の将来のための準備を進めてみてください。
もう飲み会に行っている場合じゃないです、やりたいことに向かってスタートしましょう。
結論:会社員を辞める事はいいのか?
今回お話しの中でメリット・デメリットも話してきましたが、デメリットが多く上がってしまい、会社員を辞めようか、独立しようか悩んでいる人は「やっぱり会社員は辞めないほうがいいのかな、、、」と思われてしまうかもしれません。
でも結論、私は独立を選んで良かったと思いますし、今が楽しく過ごせています。
やはり一番良かったのは「時間を自分でコントロールできる」です。これができるようになったことで、今まで以上に家族と過ごす時間が増えて、自分の時間もできるようになりました。
会社員で出世して、いくら給料が上がってきても、家族との時間を犠牲にすることは、自分の中で一番しんどかったのかもしれません。だからこそ、家族との時間を増やすためにはどうするべきなのか?それを叶えるためには何をするべきか、どう仕事をしていけばいいのか?を考え続けて、会社員を辞めることにしたんです。
会社員をされている方からしたら、私の意見、選択はただの甘えに聞こえるかもしれません。会社員で役職に就いたりチームを束ねるリーダーの方にお会いすると、本当に尊敬します。自分にはそれができなかったのですから。
ただ、じっくり考えると人生はあっという間に終わると思います。人生100年時代と言われていますが、健康寿命は75歳に満たないです。つまりそれ以降は介護や入院、通院など誰かの手を借りて生きていくことになります。そうなればやりたいことをやって過ごすのは難しくなるでしょう。
だから私はいつも死ぬ時にこれはやらなかったら後悔する!と思うことはなるべくやるようにしています。もちろん会社員を辞めて全てがハッピーになったかというとそうでもありません。時にはこの選択が間違っていたのでは、と頭をよぎることも少なくはありません。
でも、自分が本当にやりたいと思い、頑張らなければと思っているからこそ、大変でも今の生活がとても充実しています。
だからこそ、会社員を辞める辞めないに関わらず、納得した人生を送るために強いメンタル・諦めない心が大切になります。
もちろん会社員として今の会社で働き続けることも素敵なことです。その仕事にやりがいを持ち、誇りを持って働いている人たちもいます。でもそうではなく、その会社で働くことが本当にしんどくて苦しんでいるなら、辞めたほうがいいです。会社員を辞めるのも選択肢の一つ、転職してもいいでしょう。
その会社で働くことがあなたの人生の全てではありません。あなたが辞めても会社はなんだかんだ回っていきますし、あなたの人生の貴重な時間をしんどいことに使い続けるのは、人生においてもったいないことだと思います。
辞めることは悪ではないということを、お伝えしておきたいです。
また違う場所であなたが輝いていけばいいんです。
もしこの記事を読まれている方で、会社員を辞めて自分で何か始めてみようと思われているなら、まずは何か小さな一歩から始めてみてほしいです。